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命の時間と旅立ちの時◆8-3 動物病院に思うこと③
2021 / 11 / 24 ( Wed )

 ③ 掛かりつけ医 (後)

その後の我が家の掛かりつけはこの病院になりました
少し遠いけど「この先生に診てもらえば大丈夫」って絶大な信頼がありました

大きな病気をしないで過ごしてきたミニョンとアイン
(アイちゃんはお腹壊したり膀胱炎だったり通院は多かったけど)
若犬の頃、私と先生は良い関係を築けていたと思います


たまには先生の診断に疑問を持つこともありました
院長先生以外の先生とは何度か確執もありました
(あまり効果がなかった薬を飲ませ続けることを渋った私に
「それはお金が惜しいのか手間の時間が惜しいのか」と言った獣医もいました)
こちらも(リンク貼ってます、良かったら読んでみてください)

けれどやっぱり、
どこも助けてくれなかったアイちゃんを助けてもらった
その恩と思いが、
疑問や不満があっても言葉を飲み込み、
モヤモヤしたまま何も言い出せずに我慢してしまっていました


ミニョンが亡くなった後、
前日が当直で「あの日」不在だった院長先生に、
今まで診ていただいたお礼を伝えに行きました

私は、ずっと長く診ていただいたお礼を言いたかっただけなのに
先生は何故かとても身構えていました
カルテを見ながら、「…急だったので」といつになくはっきりせず言葉を濁しました
私は死因も聞かなかったし、診断結果を問い詰めたりもしなかったのに…

そしてあっさり「寿命だったと思うよ」と言われました


ハイシニアになってから、先生の口から頻繁に言われた言葉
「もう歳だから」
その度に私は心の中で「だから?」と返していました
歳だから病気になっても諦めろってこと?
歳だから、もう自慢の手術もできない子は興味ないってこと?

小さなパピーには大げさに歓迎ムード
そうだよね、この先十何年もお得意様になってくれるかもしれないものね
私のアイちゃんはせいぜい1、2年
消えゆく命にいちいち感情移入していては先生も商売にならないよね


私は、幻想が覚めていくように感じていました
理想の先生だと、腕はもちろん心情的にも素晴らしい先生だと思っていました
違和感を感じても「アイちゃんを助けていただいた」その思いが強すぎて
先生との心のズレを感じても気づかない振りをしていたのです



4月
毎年の狂犬病ワクチンと健康診断で病院へ行きました

この時、もうこの先生とはだめかもしれないと思う出来事がありました


待合室にいると、診察を終えて戻ってくるご夫婦がいました
奥様の腕に毛布に包まれて大切そうに抱っこされてる子がいました
全身すっぽりと覆われていたので犬種も、
それ以前にワンコかどうかも分かりませんでした
ただ通りすがりに、奥様がアイちゃんをじっと見つめていたので
もしかしたらダックスちゃんかもって思いました

とても、うなだれた様子のご夫婦に
あまり状態が良くないんだと感じました


名前を呼ばれて診察室に入ると院長がいました
そしてちょっと興奮気味の感じで
「18歳のダックスが来た」と、そして「即身仏みたいだった」と言いました


とても…ショックでした


たぶん待合室で会ったあの子のことだと思いました

話からすると初診、別の掛かりつけで出来ることはないと言われ
藁にもすがる思いでここに来たのに違いないのに…

「すごいね、即身仏みたいだった」と繰返す言葉に
何言ってんだこの人 と理解できず嫌悪感を感じました

とても大切に、悲しそうな様子の奥様に抱っこされたあの子の姿が浮かびました

この人にとっては物珍しいものを見た、興味津々って感じなのか

あのご夫婦は一縷の希望と望みを持って、あなたの診察を受けにきたんだよ!!
そんな思いも分からないのか!!

アイちゃんが同じ事をされているところが頭に浮かびました
やせ細って今にも命の火が消えそうなアイちゃんを
あからさまな好奇の目で見られた挙句
どこかの誰かに「凄いのが来た」って言われてるところ

そんなの耐えられますか?


人も歳を取れば変わっていくのも仕方ないとは思います
だけど、あれほど信頼し心を寄せていた先生からの信じられない言葉に
これからアイちゃんの最期の時間を託すことは、絶望的に無理だと思いました





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