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命の時間と旅立ちの時◆8-2 動物病院に思うこと②
2021 / 11 / 23 ( Tue )
 
② 掛かりつけ医 (前)

私が必死にアイちゃんを助けてくれる病院を探していた時に
会社の同僚が一軒の病院を紹介してくれました

面倒見の良い方で、ご自身もワンコを飼われていたので
お散歩で会うワンコの飼い主さんや、知人の方から情報を集めてくれて
「間違いなさそうよ、行ってみたら?」って教えていただいた病院です


初診の時、私はこれまでの経緯を説明するのに
不安や悔しさで涙が止まらなくなり、満足に話もできなくなってしまいました

「お母さんが泣いてたらこの子はどうなるの!」って開口一番怒られ、
私のたどたどしい話を聞きながら、
それは違う、それはこう、とてきぱきと説明されました

ちょっと怖いけど、熱心でとても知識が豊富な先生だなって
第一印象で思いました

メソメソしている私に、
「できることはいっぱいあるよ。ネットで同じような症例を調べる。
犬の症例になかったら人間の症例で調べる。一番の主治医は飼い主さんでしょう!」
と渇を入れられ、その日から私は「泣いてる場合じゃない」と
時間の限り、憑かれたようにネットで調べまくりました

先生も忙しい合間にいろいろ調べてくれていて、
ある時は「似た症例があったので説明したいから今日来られる?」
と電話をもらったりしました


とにかく前の掛かりつけと全てにおいて対照的でした
温和で穏やかな印象の(本当は全く違うけどね)前の主治医に対して
ここの先生はエネルギッシュで、キレッキレ
相性もあると思うけど、私にはとても頼もしく見えました


調べたことを先生と話し合いながら、一つ一つ治療やお薬を試し
これがダメだったら次はこれをやってみようと、
ただ診てもらってるだけじゃなく「一緒に頑張ってる」感がありました

それでもなかなか改善されない症状に、先生が最後に出された可能性は
横行結腸に何かしらの障害があるということでした

手術で悪い部分を切除し、残った腸に繋げる
腸が短くなり、便は柔らかいまま垂れ流し状態になってしまう
それでも、アイちゃんが助かるならそんなこと全然気になりません
その手術を受けることをすぐに決心しました

大学病院を紹介されましたが、「僕でもできるけど」と言われたので
先生にお願いする事にしました


そして、もし手術で何かあったとしても…それは運命なんだと思えました
何もしなければアイちゃんがずっと苦しむ事になる
もしかしたら長く生きられないかもしれない
それなら、元気になる可能性があるなら、手術を受けない選択なんてないって思いました

手術の日、車で病院へ向かう間も暗い気分ではなく、
「いよいよだね。アイちゃん頑張ろうね!」そんな前向きな思いでいられました

転院してからこの日まで、先生と一緒にできる限りのことはやってきた
私と同じくらい懸命にアイちゃんのことを考えてくれた
先生に対する信頼はとても大きなものになっていました


開腹してみたところ、アイちゃんの症状の原因は腸の障害ではなく
生まれつきの臓器の奇形でした
臓器同士があちこち癒着してしまっていました

どうして、元の掛かりつけ医は開腹した時に分からなかったのか…
(分かったいても無視したのか)

臓器を傷つけないように、癒着部分を切除と縫合、
アイちゃんは大手術を乗り越えて健康を取り戻しました
というか、生まれて初めて健康な体になれたんです

術後、面会に行くと、全身を包帯でぐるぐる巻かれた痛々しい姿のアイちゃんがいました
だけど、その目はいきいきと輝いていたんです
病院の周りを「お散歩してきていいよ」って言われたのにも驚きました
「腸を動かした方がいいから」と言われ、恐る恐るリードを持ちました
そしたら、アイちゃんは元気に歩き出し、慣れた感じで進んでいきました
(たぶん何度かスタッフの方が連れて行ってくれてたんですね)
奇跡を見るようで…本当に嬉しかった

散歩から病院へ戻る時も、アイちゃんは自分からスタスタと中へ入っていきました
それにも驚きました
元の掛かりつけ医へ行く時には、駐車場に入っただけでも嫌がって
ヒィ~ヒィ、行きたくないって必死に抵抗していたのに
しばらく入院するので先生にアイちゃんを手渡した時も
嫌がらず、おとなしく抱っこされてました

ワンコは…分かってるんですね
自分を思って助けてくれた人のことが

余談ですがここの病院は手術の際に念書を書かされません
「何かあっても文句を言いません」的な誓約書
この手術の時も、14歳で全身麻酔の歯石除去を受けた時にも、
一切念書を取られませんでした
腕に自信があるのか、飼い主さんとの間でしっかり信頼関係が築けてるのか
そんなところも、この病院を信頼した一つの要素でした


今から振り返るとこの経験が、先生に対する過度の信頼になって
「素晴らしい先生に出会えた」と思い込み、先生を理想化してしまっていたんです


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